炭の種類と特徴
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黒炭
炭材
ナラ・クヌギなど
代表的な炭・産地
岩手切炭・岩手県
佐倉炭・千葉県
池田炭・大阪府
特徴
(1) 中央から放射状に割れている
(2) サイズが揃っている
作り方
炭焼き窯の内部温度は400℃~700℃。窯を密閉、酸素を遮断し時間をかけて温度を下げます。炭となってから、規格にあわせ切断します。
長所
(1) 軽くやわらかく、火熾ししやすい
(2) 立ち消えしない
(3) 火力コントロールがしやすい
(4) 残留物が少なく、煙・匂いがほとんど無い
短所
燃焼時間が比較的はやい
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白炭
炭材
ウバメガシ・アラカシなど
代表的な炭・産地
紀州備長炭・和歌山県
土佐備長炭・高知県
日向備長炭・宮崎県
特徴
(1) 非常に重く硬い
(2) 叩くと金属のような音がする
(3) 表面に白い炭が付着している
作り方
炭焼き窯の 内部温度を1000℃以上にまで高めて窯からだし、直後に灰と炭を混ぜた「消し粉」を被せ消火します。表面に白い消し粉が付着している為、白炭と呼ばれます。
長所
(1) 火持ちがよく、一度着火すれば安定した火力が得られる
(2) うちわなどで扇ぐ事により、温度調整が可能
(3) 残留物が少なく、煙・匂いが無い
短所
(1) 熾きにくい
(2) 勢いよく爆ぜる事がある
(3) 酸素量が少ないと立ち消えする
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マングローブ炭
炭材
マングローブ類
特徴
(1) 表面がこげ茶色
(2) 軽くもろい
(3) サイズが不揃い
長所
(1) 火熾ししやすい
(2) 安価である
(3) 手に入りやすい
短所
(1) 燃焼時間がはやい
(2) 炎が上がる
(3) 煙が多く、臭気がある
圧縮成型炭
おがくずを圧縮成型した「オガライト」を炭化させた竹輪状のオガ炭や、木炭を一度粉末にしてから固めた形成炭。
ヤシガラを炭化させ固めた物など様々です。中には着火材が練りこんであり、マッチ一本で着火する便利な商品もあります。
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特徴
同じ形をしている
長所
扱いやすい
短所
質の良し悪しがわかりにくい
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竹炭
用途
主に消臭・水の浄化等に使用します。
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花炭・華炭
用途
まつぼっくりや胡桃などを炭にしたもので、観賞用に使用します。
炭は、用途に合わせて選ぶ
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値段の高い炭が、バーベキューに適しているとは限りません。「備長炭」は高級な炭と言うイメージが定着しています。長時間高温で炭化させていますから、不純物も無く煙や臭いも出ないすばらしい炭です。燃焼時間が長く、火力が安定しており、うちわで扇ぐ事で微妙な温度調節もできる為、プロの料理人には好まれます。ところが火がおきにくいので、バーベキューには適していません。
一般的に「BBQ用木炭」として店頭に並んでいる物の多くはマングローブ炭です。比較的簡単に熾きますが、燃焼時間が短く頻繁に継ぎ足さなくてはいけません。また、炎があがり、煙や臭気が気になるのも特徴です。
ベーべキューには、簡単に着火し、火力コントロールがしやすく、煙や臭気が気にならず、炎の出ない黒炭がベストです。