燃焼を科学する
炭の燃え方
炭は着火すると無炎燃焼します。
炭(炭素:C)と空気(酸素:O2)の酸化反応により発熱=燃焼します。
この反応により生成されるのが、二酸化炭素(CO2)です。
更に空気(酸素)を供給すれば、1000℃程度まで温度が上昇し、遮断すると燃焼は止まります。
空気(酸素)量が少ない場合は不完全燃焼となり一酸化炭素が精製されます。
屋内での使用はご注意ください!
屋内で炭火を使用する際は、一酸化炭素中毒になる恐れがあります。
頻繁に換気を行って、安全にご使用ください。
熱は、下から上に向かって移動する
着火した炭周辺の空気は温まり上昇します。下から空気を供給することで、効率よく燃焼を促進する事ができます。
煙突の原理で火を熾す
燃焼を促進させる代表的なものとして、煙突があります。熱が上昇する原理を利用して空気の流れを作り、気圧の下がった燃焼部分へ自然に空気を供給します。
火熾し器の使い方
煙突の原理を利用した火熾し器の使い方を紹介します。使い方はいたって簡単。今まで火熾しに費やしていた時間を有効に使いましょう。
火熾し器の構造
筒状で内部は2段構造になっています。上段には炭を、下段には着火剤や新聞紙などを入れ火を点けます。着火すると上昇気流が発生して、下部からの空気が自然に供給され炭が熾きてきます。
火熾し器を使った火熾しの手順
準備をする
火熾し台またはグリルの炭床上にセットし、上段には使用するグリルに適した量の炭を入れる。空気の通り道が重要となる為、無理につめすぎない。
着火剤に火をつける
着火剤に火を点け、炭を入れた火熾し器をのせる。
約30分放置
炭をいじらず、そのまま放置する。
火熾し完了
全ての炭の内部まで赤くなり表面にうっすら灰のかぶった「熾き」の状態になったら火熾し完了。グリルに移してバーベキュー開始です。
火熾し器を使わない熾し方
着火剤を上手に正しく使いましょう
着火剤は大きく分けて2種類。
固形着火剤とジェル着火剤。
どちらも基本的な使い方は同じです。
ポイントは4つ。
ポイント1:着火剤は炭の下に置く
炎の中で最も高温なのは炎の外側(外炎)です。外炎と炭が接するように配置しましょう。
ポイント2:空気の通り道を作る
上昇気流を妨げず、空気の流れを作ることが、スピーディーな火熾しにつながります。
ポイント3:着火したら酸素を供給
炭に着火したらうちわ等で空気を送り続けてください。
ポイント4:むやみに炭を動かさない
着火し始めたら、炭は動かさず熾きの状態になるまで待って、使用します。